モノづくりの現場において、「造り」のカイゼンと同じぐらい大切なのが「在庫管理」と「集出荷」などの物流改善です。
中小企業のなかで、大ロット(大量)少品種でビジネスを展開している会社はほとんどないと思います。多くの企業が小ロット多品種の生産です。小ロット多品種を扱う会社では、集荷・出荷の作業に日々苦労されていると思います。
そんなときにぜひ読んでいただきた本が(株)三協の山田孝治社長が書かれた「誤出荷ゼロ!自社倉庫管理術」です。(定価800円の新書ですが、今Amazonで見たら新品が2580円になっています。。。涙)
この本の良いところは、集荷・出荷などのカイゼンなどで必ずSIerやコンサルが勧める「大規模なシステム」に頼ったカイゼン話が最初に出てこない!!点です。本の中でもバーコードやQRを使ったシステムの話は出てきますが、この本の価値は、そこではありませ。
この本の価値は
・在庫管理の必要な2S、5S管理の方法
・誤集荷・誤出荷を防ぐための棚管理・表示の工夫
・集荷・出荷作業の標準化(マニュアル化)のポイント
などチョーアナログなカイゼン手法がしっかりと写真付きで具体的に解説されている点です。
ぜひ、小ロット・多品種で物流エリア(特に集荷・出荷エリア)の現場管理、カイゼンを始めようと思う方はこの本を手に取って見てください。(こんなに良い本が定価の3倍もの値段で売られていることがとても残念です。絶版になってしまったということでしょうか?、(株)三協の山田社長に連絡したらまだ持っているかな?)
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